「文車」の内容が内容ですので、作るにあたっては、一応『著作権』の勉強をしました。ただ、とても難しくて、いまだに全容が解明できていません。ただ、以下の3点については必ず意識をしながら、青空文庫の考え方を参考にしつつ、「文車」を作っているつもりです。
従って、明治以降の詩や随筆などを載せるに当たっては、死後51年以上たった作者のもののみ載せていますし、外国詩の訳詩集については、訳者が死亡してから51年以上たっているものを載せています。
- 作家の死後50年間は著作権が存在するので、死後51年以上たったものが掲載可能。
- 外国文学の訳者、古典文学の校訂者・校注者にも死後50年間の著作権が存在する。
- 感想や評論などでは、著作権が存在する期間でも文章や作品を「引用」する事は問題がない。
載せている中では、特に、校訂・校注を必ず必要とする古典文学の『梁塵秘抄』と『閑吟集』が問題になるところだと思いますが(参考:青空文庫…報告書)、これについては、参考書籍をそのままで掲載しないことで、一応、著作権を回避しているつもりです。具体的に言うと、古典文学に関しては、以下の3点をページ作成の基本にしています。
さて、以上のようにしてページを作成してはおりますが、最初にも書きましたとおり、著作権に関しては完全に理解しているとは言い難い身です。それで、もし著作権に違反していると判断された場合は、メールででも掲示板ででも、ご連絡を頂ければありがたいです。特に、「つれづれの文車」についてにも書きましたが、権利者による著作権のクレームがあれば、問題点はすみやかに削除・訂正いたします。
- 全文を掲載しない。必ず、作品をいくつかピックアップして載せる。
- 例えば、『梁塵秘抄』あれば、全部で563の歌謡が載っていますが、今後、掲載作品が増えるにしても、全部を載せる予定はまったくありません。
- 参考文献は2冊以上使用し、校訂・校注部分はそのままではテキスト化しない。
- 歌謡の本文の表記の仕方なども、参考文献とは変わる場合があります。だいたい、一般的にディスプレイ上で表示が不可能な漢字については、ひらがなに直したり、テキストと違った略字などにしているものもあります。
また、大意も、文献に書いてあるものを参考にはしますが、必ず自分で古語辞典を調べて、私の考えも加味した意訳をしています。- できるだけ感想を記入して「引用」的な形になるように心がける。
- これはについては、成功しているとは言い難いです(ほとんど「引用」になっていません)が、とにかく、歌謡についての感想、解説めいた部分は、全部、私のオリジナルな文章です。確かに、文献を参考にしてはいますが、書籍の内容をそのままで記入してはおりません。
また、権利者以外の方のクレームも受け付けます。ただ、その時は、「間違ってるよ、このやろう」では無くて、間違いの理由と、その根拠になった文献やサイトを、必ずお知らせ下さい。もともと、たいしたものを載せているわけではないので、いつでも削除してかまわないのですが、理由がわからないうちに背中からばっさり、というのだけは勘弁願いたいのです。
また、質問形式をとっているにも関わらず、返答方法がわからないメールフォームからのメール(無署名、無メールアドレスなど)については、無視するしか方法がありませんので、メールアドレス等を知らせたくないとか、メールアドレスが無い方は、掲示板に書き込みをお願いします。
(2002.08.15)